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高嶋教科書訴訟とは…
30回に及ぶ東南アジアの戦争の傷跡に学ぶ「マレー半島戦争追体験の旅」の取り組みで知られている高嶋伸欣さん(琉球大学教授・前筑波大学附属高校教員)は、1994年度からの新教育課程用の教科書検定で『新高校現代社会』(一橋出版)の執筆を断念させられました。文部省(当時)は新教科書検定制度の下で高嶋さんに対し、福沢諭吉の「脱亜論」・天皇死去の際の報道・湾岸戦争と情報コントロール(メディア操作)・掃海艇派遣の四つの内容について削除を命じました。高嶋さんは「違憲、違法な検定意見で執筆を断念させられ、精神的苦痛を受けた」として、1993年6月、居住地の横浜地裁に国家賠償を求める民事訴訟をおこしました。1965年に始まり、3つの訴訟を連続して提訴した家永三郎さんにつぐ、第2の教科書訴訟であります。 第1審判決(98年4月)では、ペルシア湾への掃海艇派遣決定(91年)にアジアから異論があったことを削除させた検定官の発言を違法とする判決がでました。しかし、掃海艇派遣10年後の昨年、政府はインド洋に戦闘艦を派遣しました。また、福沢諭吉の「脱亜論」を削除させた検定意見についても違法としましたが、〈現代版脱亜論〉と言うべきアジア蔑視の中学歴史教科書は、検定に合格しています。第2審は2001年4月に結審したにもかかわらず、判決が遅れに遅れ、2002年5月29日に判決がでました。結果は、第1審の判決を覆し、前述した検定官の発言を適法と判断するという、まさに時代に逆行する、「不当判決」となりました。さらに、近年の教科書攻撃・反動化を反映したものと言えるでしょう。いうまでもなく、原告・弁護団は最高裁への上告を行いました。
「高嶋(横浜)教科書訴訟」は学校における教育の自由を求める運動を全国各地に広げることを目的としています。また、強まりつつある「歴史修正主義」の動きを止める運動も進めていきます。私たちはこれらの実現のために、今後も横浜を拠点として闘っていきます。 (1993.6~2005.12.1 続いた教科書訴訟のHPです) |
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