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2011年7月15日 (金)

2011年度の中学校教科書採択および使用に関する請願

横浜市教育委員会委員長 今田忠彦様
                               2011年7月11日

2011年度の中学校教科書採択および使用に関する請願

                                横浜教科書採択連絡会

請願項目1、横浜市内8区の市立中学1,2年生が使用している自由社版歴史教科書に残された多数の誤りに対し、生徒が正確な知識・歴史認識や正しい表記で学べるよう、また8区の生徒が学習や受験で不利にならないよう、教育委員会として訂正のための措置を行うこと。

(理由)現在の横浜市8区(港北・緑・青葉・都筑・港南・旭・金沢・瀬谷区)の中学1,2年生は、自由社版歴史教科書を使用しています。
 2010年4月に中学1年生に配本された「自由社」版歴史教科書は、検定合格したにも関わらず客観的な事実の誤りや編集ミスが異常に多く、多くの研究者や教育専門家から誤りの指摘をうけており、数百カ所の訂正必要個所を指摘した研究資料も発表されています。しかし、「自由社」は、昨年11月に写真に裏焼き7点と文字の誤植1カ所のたった8カ所を訂正し、そのリーフレットを配布しただけでした。
 さらに、2011年の中学1年生に配本された教科書には、訂正申請・訂正版印刷等の期間が充分あったにも関わらず、上記8カ所以外の誤りはそのまま残されています。
 このため、8区の約2万7千人の中学1,2年生は、学習に支障があるだけでなく、高校受験にも不利な、多数の間違いが残る教科書をそのまま使わされています。この教科書を採択した貴教育委員会は、訂正は発行者の責任であるとして今に至ってもなんら手を打っていないため、8区の中学生は、誤りの訂正もされずに放置されています。
 白紙の状態の中学生の歴史認識に刷り込んでしまった間違いは、一生訂正される機会がない場合もあります。生徒が将来、誤った知識や認識のために不利益を受けたり、苦労したり、相手を傷つけたりすることもあります。今回の教育委員会の採択責任と訂正措置への怠慢は、生徒に一生ついて回るのです。同じ横浜市民でありながら、8区の生徒だけがこのような状態に置かれることは、不公平極まりないことです。
 次年度からは、市内同一の教科書を使用せざるをえないため、市内全域の中学生・保護者・市民とっても、このような無責任な発行者の存在と子どもたちを放置することが前例となるのは許せません。正確な内容による教育を保障するのは、貴教育委員会自身の責任です。発行者が訂正しなければ、貴教育委員会が社会科教員への研修や訂正周知を行うなど、具体的な訂正方法はいくらでもあります。
教育委員会の無作為によって子どもたちが犠牲にならないよう、間違いを一刻も早く訂正し、正確な知識、歴史認識を身につけさせていくための具体的な措置を要求します。

請願項目2、盗用や教科書同然の図書販売など、教科書発行者としての責任と自覚に欠ける不公正な行為を行った発行者の教科書は採択しないで下さい。

(理由)今年度の採択対象になっている自由社版歴史教科書の年表に盗用があることが報道され、また、育鵬社版及び自由社版の歴史教科書の図版にも盗用が指摘されています。
 盗用は、編集・著作にあたって最も恥ずべき卑怯な行為です。他社版の盗用が掲載されている教科書は、子どもにとって「適正な教科書」とはいえません。
また両社は、見本本同然の図書を、採択期間中に一般販売しています。これは、文科省が教科書発行者に対して通知し、厳守するよう求めている、教科書に類似したものを作成してはならないという規制に反する行為です。この一般販売については、文部科学大臣が採択の公正に影響するとの懸念を表明しましたが、両社は無視して今年度採択期間中も販売行為を行ったにものです。このような出版社・教科書発行者としての最低限の倫理や責任すら全うせず、教科書協会の協定をも裏切る行為を行う出版社の教科書を子どもたちに使わせないでください。                             以上

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